たかさんライフ

ポジティブに生きるにはコツがあります。このブログでは、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持ち、児童虐待の現場でも相談業務を経験してきた私が、前向きに生きたいあなたに人生を豊かにするヒントをお届けしています。

『これがあれば幸せ』は不幸の始まり?

幸せになりたいは不幸の始まり

もし、あなたが『〜があれば幸せになれる』と考えているとしたら、それは不幸の始まりかもしれません。

 

今回の記事を読んでくださっている方には、『お金があれば幸せになれる』『好きな人と付き合えれば幸せになれる』というように『〜があれば幸せになれる』と考えている方が多いのではないでしょうか。

 

ひょっとしたら、この記事のタイトルを見て『えっ?幸せになりたいって思っちゃダメなの?』と思った方もいるかもしれません。

 

もちろん、幸せになりたいと思うことは悪いことではありませんし、私も常日頃から『幸せになりたい』と思っています。

 

ですが、『これがあれば幸せになれる』という考え方は、とても危険な考え方です。

 

なぜなら、『これがあれば幸せになれる』という考え方をすると、不幸になる確率を上げてしまうことになるからです。

 

えっ!?幸せになりたいのに不幸になっちゃうの?そんなことって本当にある?

 

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、実際には有るんです。

 

ホームルーム:舌切り雀のお話

舌切り雀

『これがあれば幸せになれる』という考え方をしてしまうと、望むものを手にしても、望むものが手に入らなくても不幸になってしまう可能性が出てきます。

 

こんなことを言うと、『望むものを手に入れて不幸になることなんてあるのか?』と思う方もいるのではないかと思います。

 

ですが、実際にそういう事例はありますし、この記事を読んでくださっている皆さんも『欲しいと思って手に入れたのに幸せにならなかった出来事』を既にご存知なのではないかと思います。

 

ゆうさんは、『舌切り雀』の話、知ってますか? 

 

あっ、懐かしい!『日本昔ばなし』よね!!

 

この舌切り雀の話に出てくる欲張り婆さんは、『大きな箱(つづら)には宝物がたくさん詰まっているに違いない』と思い、大きな箱を雀から強引に奪ってしまいます。

 

そして、機体を膨らませて大きな箱のフタを開けが欲張り婆さんが見たものは、金銀財宝・・・ではなく、虫や蛇でした。

 

この『舌切り雀』の話は、本来『無慈悲なことをしたり、欲張ることは良くないことだ』ということを伝えるお話です。

 

ですが、欲張り婆さんの視点から見れば、自分の思惑通り大きな箱を手に入れたのにもかかわらず不幸になったという話でもあります。

 

なるほどねぇ。でもさぁ、欲張り婆さんは、悪いことをして欲しいものを手に入れたわけじゃない?

 

そうですね。

 

欲張り婆さんは悪いことをしたんだし、不幸になるのは当たり前なんじゃないの?

 

なるほど・・・悪いことでなければ、不幸になることがあるのかって言いたいワケですね。

 

結論から言ってしまえば、『これがあれば幸せ』という考え方をして不幸になるケースは、事の善悪に限らず起こります

 

それは、『これがあれば幸せ』という考え方そのものに問題があるからです。

 

それでは、どうして『これがあれば幸せ』という考え方が不幸に繋がってしまうのか、こんな感じで段階的に1つずつ紐解いていきましょう。

 

 

フォーカシング・イリュージョン?マジックショーでもやるの? 

 

ブログでマジックショーはできません・・・というか、そもそもマジックショーではないです。

 

言われなくても分かるわよ。冗談よ、冗談。

 

(・・・怪しい。)

 

幸せになる方法には大きく2つあります。

 

1つは幸せを増やす方法、もう1つは不幸を減らす方法です。

 

今回の記事では、『不幸を減らすため』に知っておきたいことをお届けします。

 

つまり、今回の話を知っているだけで、不幸になる確率を確実に下げることができるというわけです。 

 

そして、フォーカシング・イリュージョンとは、その不幸になる確率を下げる鍵となるものです。

 

あなた自身の幸せのために、最後まで読んでいただけたら幸いです。

 

1時間目:『これがあれば幸せ』と考えると不幸になる理由

『これがあれば幸せ』が不幸になる理由

先ほど、『これがあれば幸せ』という考え方をしていると、事の善悪関係なく不幸になることがあるとお伝えしました。

 

そうそう。その問題がまだ解決していなかったわよね。

 

分かりやすく具体例を挙げて説明しますね。

 

幸せの代表例と言えば、やはり『結婚』でしょうか。

 

結婚とは、新郎と新婦がお互いを尊重しあい、これから夫婦で力を合わせて新しい家庭を築いていこうと誓い合う、人生最良の日とも言われる素敵な出来事です。

 

そんな幸せを迎えるカップルは、年間で約60万件。

 

結婚すれば『幸せになれる』と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

結婚かぁ・・・いいなぁ。
私もウエディングドレス着てみたい!

 

結婚は『幸せの代名詞』にも使われることがあるくらい素敵なことですよね!

 

ところが、そんな幸せな結婚の裏で進んでいることがあります。

 

それが離婚です。日本の離婚件数は年間で20万件を超えており、結婚したカップルのうち実に3組に1組が離婚をしています。

 

この離婚したカップルについて少し考えていきましょう。

 

離婚してしまったカップルも、過去にさかのぼり結婚を決めた時の気持ちを振り返れば、『結婚すれば幸せになれる』という希望をもっていたことが想像できます。

 

そして、結婚披露宴をしたカップルであれば、『結婚して幸せな家庭を築いていきたい』という幸せ一杯のメッセージを、両親や親戚、友達、そして会社の人などその場にいた全員に伝えていたはずです。

 

ところが、幸せになれると思っていた結婚はうまく行かず、結果として離婚することになってしまいます。

 

さて、『結婚すれば幸せになれる』と信じて結婚したカップルが離婚を迎えるとき、そのカップルはどんな心境になると思いますか?

 

複雑な気持ちになるわね。

 

離婚したくて結婚するカップルはいませんからね。

 

結婚すれば幸せになれると思っていたことを考えれば、少なからず『結婚すれば幸せになれると思っていたのに幸せになれなかった』、『私は幸せにはなれないのかもしれない』という気持ちが出てくるのではないでしょうか。

 

もちろん考え方には個人差はありますし、別れ方にもよると言われればそのとおりです。

 

ですが、少なくとも『結婚すれば幸せになれる』と思っていたこと、『今回の結婚では思っていた幸せがつかめなかった』ことの事実は変わりません。

  

結論を言います。

 

『これがあれば幸せ』という考え方をすると、欲しい物が手に入って幸せになれなかったときに不幸を感じます

 

そして、欲しい物が手に入ったとしても、幸せになれるかどうかは全く別の問題です。

 

2時間目:フォーカシング・イリュージョン

フォーカシングイリュージョン『思い込みから生じる幻想』

皆さんは、 フォーカシング・イリュージョンという言葉を聞いたことがありますか?

 

フォーカシング・イリュージョンは、『思い込みから生じる幻想』とも訳されるもので、アメリカのノーベル経済学賞受賞者であるダニエル・カーネマンさんが提唱した言葉です。

 

 具体的には、『〜すれば幸せになれるはず』と思い込んでしまい、その状態が自分が幸せになれるかどうかの分かれ目であるかのように信じてしまうことを言います。

 

さっきから話に出てる『これがあれば幸せになれる』っていう考え方ね。 

 

そうですね。特に『無いものねだり』をしているときは、この考え方になっていることが多いですね。 

 

例えば、『結婚すれば幸せになれる』『出世すれば幸せになれる』『ゲームを買えば幸せになれる』のようなものは、全てフォーカシング・イリュージョンだと言えます。

 

結婚しても3組に1組は離婚してしまいますし、出世しても重圧に耐えきれずに降格を希望する人もいます。

 

ゲームを買った場合でも、ゲームが上手くプレーできずにイライラして止めてしまう人もいます。

 

つまり、幸せになれる保証が無いのに、あたかもそれがあれば幸せになれるかのように思い込んでしまう、これがフォーカシング・イリュージョンです。

 

 選択肢から選ぶ場合もフォーカシング・イリュージョンに要注意!?

例えば、あなたが就職活動をして、A社、B社、C社の3社から内定を得られたとします。

 

この中で、世間的に知名度が高いA社、給料が一番良さそうなのはB社、自分が好きな仕事ができそうなのはC社だとします。

 

さて、あなたはどの会社を選びますか?

 

私なら、給料は魅力的だけど・・・好きな仕事をしたいしC社を選ぶわ。

 

では、入社したC社がブラック企業だったとしたら、どうでしょうか?

 

ええっ!!そ、それだと・・・B社に入れば良かったって思うかなぁ。

 

ゆうさんは、3社を比較する際、『知名度』、『給料』、『好きな仕事』の3つを優先順位の高い方から並べ、一番優先順位の高かった『好きな仕事』のできるC社を選択しました。

 

『好きな仕事ができることが一番』だと考えたからです。

 

ところが、希望して入社したはずのC社がブラック企業だと分かると、ゆうさんには『思っていたのと違う』という気持ちが生まれ、更には『B社に入れば良かった』という言葉が出てきました。

 

つまり、『C社に入れば(好きな仕事ができて)幸せになれる』保証はないのに、C社に入ることが幸せであるというフォーカシング・イリュージョンが働いたことになります。

 

このように選択肢を吟味してよく検討しているつもりでも、実は『フォーカシング・イリュージョンにとらわれていた』ということはよくあります。

 

3時間目:フォーカシング・イリュージョンは完全には防げない?

フォーカシングイリュージョンは完全には防げない

う〜ん。

 

どうしました?何か分からないところがありましたか?

 

何とかイリュージョンは分かったんだけど・・・結局どう考えれば正解なのかなぁ〜って。。

  

フォーカシング・イリュージョンが不幸をつくってしまう可能性があることは、ここまでの説明でお分かりいただけたと思います。

 

すると次に問題となるのは、フォーカシング・イリュージョンで不幸にならないためにどんな対策をとる必要があるのかということです。

 

ですが、結論から言えば、フォーカシング・イリュージョンを完全に防ぐことはできません

 

なぜなら、人間には欲求が備わっているからです。

 

マズローの欲求段階理論

マズローの欲求階層理論をご存知でしょうか?

 

欲求階層理論は、人間性心理学の生みの親とも言われる心理学者アブハム・マズローが提唱した理論で、人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されており、下位の段階の欲求がある程度満たされると上の階の欲求を満たしたくなる欲求が出てくるという理論です。

 

マズローの欲求階層理論

 

このピラミッドの一番下にある『生理的欲求』は、食べたい、飲みたい、寝たいなどの人が生きていくための基本的で本能的な欲求になります。

 

生まれたばかりの赤ちゃんでも、お腹が空けば泣きますし、眠くなればグズります。これは、生理的欲求が働いている状態だと言うことができます。

 

つまり、人はこの世に生まれたときから欲求をもっているということになります。

 

欲求がある以上、『これが欲しい』というような気持ちを完全に無くすことはできません。

 

それは、フォーカシング・イリュージョンを避けて生きることはできない、完全に防ぐことはできないということを意味しています。

 

そうなると・・・上手に付き合っていくしか無いってことになるわね。

 

そうですね。では、最後にフォーカシング・イリュージョンとどう付き合っていくか解説しましょう。

 

4時間目:フォーカシング・イリュージョンとの上手な付き合い方

フォーカシング・イリュージョンとの付き合い方

 

フォーカシング・イリュージョンは完全に防ぐことはできませんが、上手に付き合う方法はあります。今日はその中から具体性のある2つの方法ご紹介しましょう。

 

1つ目の方法は、本質をみるという方法、もう1つは根拠のない自信をもって努力するという方法です。

 

本質をみる

本質をみるというのは、言い換えれば、手段を目的化していないかチェックをするということです。

 

『これがあれば幸せ』という考え方は、欲しい物を手に入れることが目的になっている考え方です。

 

ですが、『欲しい物を手に入れる』という行為は目的ではなく手段です。

 

あっ、本当だ!手段が目的みたいになってる!
でも、それが何とかイリュージョンとどう関係するの?

 

手段を目的化すると、フォーカシング・イリュージョンになってしまうんです。

 

例えば、過去に紹介した記事で『自分に自信が無いから顔の整形をしたい』と相談してきた大学生のA子さんの事例、覚えていますか。

  

www.taka-papa.com

 

A子さんは、『私の顔はみんなに笑われる顔』だと思い込んでしまい、それが原因で常にマスクをしないと外に出られないくらい自分に自信がもてなくなってしまいます。

 

そして、自分の自信を取り戻すために『整形をしたい』という相談を私の所に持ちかけてきたというお話です。

 

『整形すれば自分に自信を持てる』ってA子さんは言ってたのよね。

 

そうです。A子さんは『整形すれば自分は幸せになれる』って思ったんです。

 

あっ!何とかイリュージョンの考え方だ!!

 

(フォーカシング・イリュージョンって言葉、覚えられないのかな??)

 

このように手段を目的化してしまうと、フォーカシング・イリュージョンの罠にはまってしまうことになります。

 

つまり、フォーカシング・イリュージョンの罠にはまらないためには、手段を目的化していないかチェックすることが大切だということになります。

 

そして、そのチェックをする具体的な方法が『なぜ』を繰り返すというものです。

 

考えていることに対して『なぜ?』という質問を投げかけることで、物事の本質に近づくことができます。

 

例えば、先程の『整形したい』を例に挙げると、こんな感じになります。

 

なぜを繰り返す

 

このように『なぜ?』を繰り返していくことで、整形することは手段だと分かり、本当の目的は『自分に自信をもつこと』だと気づくことができます。

 

つまり、『なぜ?』を繰り返すことで、『整形すれば幸せになれる』というフォーカシング・イリュージョンの罠を避けることができるということです。

 

これが本質をみるという方法です。

 

根拠のない自信を持って努力する

根拠のない自信をもって努力するという方法は、フォーカシング・イリュージョンが起こるのは承知の上で、それが真実だと信じて努力をするという方法です。

 

え〜っ!!それおかしくない!?
だって、何とかイリュージョンで考えると不幸になるって言ってたじゃない!

 

ゆ、ゆうさん、落ち着いてください。正確には、幸せになるように努力するってことです。

 

え〜っ、納得いかないなぁ・・・ちゃんと説明してよね。

 

フォーカシング・イリュージョンは、幸せになりたいという欲求から起こるものです。

 

ところが、実際に幸せになれるかどうかは欲しい物を手に入れてみないと分かりません。未来は誰にも保証されていないからです。

 

それなら、思い切って発想を転換してしまおうというのが、この『根拠のない自信をもって努力する』という方法です。

 

具体的には、『これがあれば幸せ』ということを証明するための努力をするということです。

 

今日取り上げた『結婚すれば幸せ』という事例で考えると、『結婚したから私は幸せになれるはずだ。この後、幸せな結婚生活を送るためには私は何をしたら良いだろう』と考え、結婚生活を幸せにする努力をしていくということです。

 

例えば、夫婦の会話を大切にしよう、相手を思いやる気持ちを持とう、家事はお互いに助け合ってやっていこうと自分で決めて、それを続けいったとします。

 

夫婦での会話を大切にする、お互いを思いやれる、家事は助け合う、こういう夫婦が離婚をするでしょうか?

 

離婚どころか、ずっと夫婦円満な気がするわ。

 

結婚すれば幸せだという根拠のない思い込みも、努力すれば事実に変わるんです。

 

これが根拠のない自信をもって努力するという方法です。

 

まとめ

まとめ

今回は、『これがあれば幸せ』と考えると不幸になる確率が上がりますというお話をさせて頂きました。

 

最後に、要点をまとめていきます。

 

フォーカシング・イリュージョンとは、『〜すれば幸せになれるはず』と思い込んでしまい、その状態が自分が幸せになれるかどうかの分かれ目であるかのように信じてしまうこといいます。

 

フォーカシング・イリュージョンは、本来、保証されていないはずの幸せが、欲しい物を手に入れることで『確実に手に入るような錯覚を起こしていまう』ため、欲しい物が手に入って幸せになれなかったときに不幸を感じます

 

人は生まれながらに欲求を持っているため、フォーカシング・イリュージョンを完全に避けたり、防ぐことはできません

 

そんなフォーカシング・イリュージョンと上手に付き合う方法として、『本質をみる』、『根拠のない思い込みをもって努力する』という2つの方法があることをお伝えしました。

 

本日の内容は以上となります。

 

ところで、ず〜っと気になってたことが有るんだけど・・・。

 

なんですか?

 

マズローさんの、欲求階層理論だっけ?あれ、生理的欲求しか解説してないよね。

 

(・・・ギクッ!忘れてた)あ、じゃあ、最後に解説載せておきますね。

 

マズローの欲求段階理論は、こんな感じです。

 

マズローの欲求階層理論
  • 生理的欲求:生きていくための基本的で本能的な欲求(食べ物、水、睡眠などを求める)
  • 安全の欲求:危険の回避、安全・安定を求める欲求(財産、健康、家などを求める)
  • 所属と愛情の欲求:集団への加入、受け入れ合う人間関係を求める欲求
  • 尊敬(承認)の欲求:他者から認められたい、尊敬されたいという欲求
  • 自己実現欲求:自分の可能性と能力を高め、自己実現をしたいという欲求

 

おまけ『今日のたかさん』

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